2022.03.02
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エアコンの話

こんにちは。大工の柏尾です。

去年末、エアコンの取替工事をする機会がありました。
その時に、すこし情報をまとめてみたので記録に残しておきたいと思います。
おすすめのメーカーを並べる日記ではないので、ただのエアコンの個人的に気になった話のまとめ、と思って見てもらえたらと思います。
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 まず、今回、調べたメーカーは、ダイキン、パナソニック、富士通、日立、コロナ、シャープです。
調べたといってもインターネットで調べられる範囲なので、時間があれば各社のホームページで調べることで、僕より詳しくなれると思います。
エアコンの話は、詳しく説明すると何時間もかかる程とても奥の深い話です。少しでも興味があったり、近いうちに買い替える予定があれば、ちょっと調べてみるといいと思います。


 さて、まず個人的に気になったポイントは、エアコンの出力です。どのメーカーにも言えることですが、エアコンのグレードによって、出せる最大出力が違います。具体的に言うと、同じメーカーの、同じ6畳用のエアコンで、グレードが違うものは出力が違います。

あるメーカーでは、
スタンダードモデルの6畳用の暖房能力が0.7〜3.9KW、
上位機種になると、6畳用の暖房能力が0.6〜6.2KW、
となっています。

これは、どこのメーカーを見ても、暖房能力の最大値はスタンダードモデルより上位機種の方が大きくなります。上記の例を見たときに、おなじ6畳用なのに、上位機種の最大能力は1.5倍ほどの数字になっていることに驚きました。
電気代にどこまで影響が出るかは計算できなかったのですが、少し能力の大きいものを選んで、余裕をもって運転している方が、エアコンが故障せずに長持ちし、結果的にお得な買い物になると思います。この出力表示を見ずに、〇畳用や、金額だけを見て決めてしまうと、エアコンが余裕なく運転し、故障が早くなってしまう可能性があります。

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次に気になったポイントが、コンセントの形です。
少し話がずれますが、一般的に住宅のコンセントは100V(ボルト)と言われる規格で電気が流れていますが、IH,食洗機、エアコン等のパワーがほしい電化製品は、200Vの電気が使われることがあります。ただ、普通の電化製品は100Vで動くように設定されているので、200Vなんて強い電気を使うとすぐに壊れてしまします。そのため、間違いが無いように、普通の縦二本のコンセントは100V、縦二本のうち片方がL型やT型の形のコンセントが200Vという事になります。
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話を戻しますが、100Vで動くエアコンより、200Vで動くエアコンの方が出力が上がり、広い部屋をしっかり暖めたり、冷やしたりすることができます。今使っているエアコンが100Vか200Vか、次に使いたいエアコンは100Vか200Vか、はコンセントの形だけで結構わかるので、買い替えの時はコンセントの形を確認するのがいいと思います。

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 ここからはメーカーごとの話になりますが、いろいろなメーカーの機能を見ていると、暖房、冷房、空調、の3種類の機能に分けられるかなと思います。
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暖房の例で行くと、冬場、暖房を使っているとエアコンが時々止まることがあります。
エアコンの暖房機能は、すごく乱暴に言うと室内の冷気を屋外に吐出す機能です。しかし、暖房を使うときの屋外は、雪が降るほど寒い時もあります。そうなると、屋外で冷気を吐出したくても霜がついて吐出せなくなることがあります。そこで、室内の暖房を止めて屋外機の霜取り運転をします。
この霜取り運転の時も室内の暖房を止めないという機能を『コロナ』というメーカーさんが『ノンストップ暖房』として売り出しています。
他にもパナソニックは『すぐでる暖房』という機能を付けたりして、各社暖房の機能は紹介されています。
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冷房に関しては、やはり湿度調整が多いように思います。たとえば三菱さんの『さらっと除湿』や、ダイキンの『うるる加湿』『さらら除湿』など、これも各社ホームページで紹介されています。
住宅の湿度は40%〜60%が適切と言われており、低いとのどの痛みなどの悪影響があり、高いとカビや菌の繁殖といった悪影響があります。
湿度も話し出すと長くなりますが、一つ例を挙げると「気温30℃湿度50%」の外気を「気温20℃」まで下げると、湿度は80%を超えます。
調湿機能が充実しているのは人にも家にもうれしい話だと思います。
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3つめの空調ですが、これはかび臭い空気を出さないためのエアコン内部の掃除機能や、気流コントロールの機能です。ここを調べるのが一番楽しかったかもしれません。
・パナソニックは『ナノイーX』と呼ばれるイオンを使い、カビ菌、雑菌の抑制をする機能があるそうです。
・ダイキンは『ストリーマ』と言われる酸化分解力を持つプラズマのようなものを使ってカビやアレル物質抑制を図るそうです。
・日立は『凍結洗浄』と『ヒートプラス』という機能で、エアコン内部に霜を付け、溶かして汚れを流したり、高温のお湯で内部洗浄をすることで、油系の汚れを落としたりするそうです。
・コロナは『アクアドロップ洗浄』という、大量の結露水で内部の掃除をする機能を備えているそうです。
・シャープは『プラズマクラスター』を使い空気清浄を行うことができるそうです。シャープは、大手メーカーのエアコンの中では、唯一空気清浄器並の能力を持っているそうです。ほかのメーカーさんも空気清浄機能付のエアコンはあるので、どこまでの差があるのかはホームページではわかりませんでした。
・富士通は『デュアルブラスター』と言われる機能を持ち、吹き出し口が複数あるので、2種類の気流を利用し、部屋を快適に保つために自然な気流を実現するそうです。説明が難しいですが、画像で室内機を見てもらいたくなる、複数吹き出し口のある変わった形をしています。
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最後に、エアコンクリーニングについてです。
利用される方は結構利用するそうで、できれば年1回程度はハウスクリーニングの業者に掃除してもらうのがいいそうです。
私はほぼ掃除をしないので、お掃除機能のあるエアコンを選びましたが、お掃除機能があるエアコンは、エアコンクリーニングを依頼すると割高になってしまします。大雑把なイメージの金額ですが、通常15,000円程度のものが、25,000円程度に上がるようです。お掃除機能があると、分解、汚れない為の保護の手間が増えるためかなと思います。
私のように、業者に頼まず、ほぼ掃除もしない人には、お掃除機能付きはお勧めします。


いろいろ調べましたが、私には建築の知識はあってもエアコンのような家電なんかの知識は全くないんだなと痛感しました。
住宅に関わる仕事をしているので、周りに専門家がいて知識が集めやすい環境にいるのに、床板や構造用合板、耐震金物ばかりに目が行って、家電、キッチンなどの住宅設備や保険なんかの情報は疎いままで、なんてもったいないことをしていたんだと思い知りました。

これからはこのホームページに少しづつ住宅の知識を書き溜めていき、読み返せば住宅のことがチョットわかった気になるようなページができればと思います。

 
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