2018.04.21
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既存住宅状況調査士 (インスペクター)

こんにちは。大工の柏尾です。

 平成30年から『建物状況調査制度』の運用が開始されます。

 突然、『建物状況調査』といわれても、あまり聞きなじみのない言葉だと思います。場合によっては『インスペクション』という言葉が使われますが、同じものと思って大丈夫です。

 昔は「住宅現況検査」と言われていましたが、これらの言葉には明確な区分けは無いようです。

住宅状況調査

建物状況調査  ⇔ インスペクション ⇔  家の劣化状況の調査


状況調査    ⇔ インスペクター  ⇔  調査をする人


   住宅現況検査   ≒   住宅状況調査


 少し話がそれますが、平成25年頃の国土交通省のガイドラインでは、「住宅現況検査」の言葉が使われ、宅地建物取引業法の条文の中では『建物状況調査』という言葉が使われています。

 インスペクションという言葉はどちらともとらえられるような、広い意味を持つ言葉と考えられます。

 この『建物状況調査』ですが、〇建築基準法に当てはまるか

                    〇建物に異常がないか

                等を調査するものではありません

極端に言うと、壁紙がめくれているか、水道はうまく機能するか、等を調査します。

他には、床下、天井裏、外壁、基礎、等を確認し、全体的に劣化事象を確認していきます。  これらの調査は、中古物件の購入時に、物件の状況を購入者が正しく把握してもらうほか、既存住宅購入後のリフォームやメンテナンスをするときの参考にすることができます。

主に既存住宅の購入時にこの状況調査をすることになると思います。

ちなみに、最初に 「建物状況調査制度の運用が開始される」 と言いましたが、調査は義務ではなく、業者さんが、「調査事業者を紹介できますよ」と説明することが義務のようです。 紹介が義務ではなく、紹介できるかどうかを示すことが義務のようです。ややこしいですね。)

 

以前、私はこの技術者講習を修了し、登録証をもらっているのですが、基礎の鉄筋を検査する機械などを持っていないため、現状は状況調査が限定的に可能な状態になってしまっています。大工としての意見は言えるのですが、鉄筋の位置などはどうしようもありません。買うのはもったいないような・・買わずに資格を遊ばせるのがもったいないような・・・難しいところです。


 
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2018.04.09
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古い戸の修復。古い在庫で修復

 

養父市 泉光寺 扉の板貼り


とある”お堂”の戸の写真です。

動物に入られたのか、扉の一部と天井に穴が開いている状態になっていました。

 白く見えている板を張り替えたのですが、これだけ広い板は最近では使わない材料なので、古い在庫の中から探し回って、引っ張り出して来た板を使って直しました。

厚み一センチ程の板ですが、板の境目から向こう側が見えないように加工したりと、、意外と手間がかかっています。

 どこに使うんだかわからない在庫はいくつかありますが、今回はうまく活用できた例かなと思います。 今まで見たこともない材料でしたが、3年使わない材料でも”ここぞ”という時があり、他の在庫もどこまで処分すべきかとても難しいところです。



 
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