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こんにちは。大工の柏尾です。 今回は洗面台を調べる機会があったのですが、いったんまとめておこうと思いました。 以前、エアコンをまとめたことがあるのですが、同じ程度にまとめられたらいいなと思います。 今回調べたメーカーは、タカラ・TOTO・クリナップ・リクシル・パナソニック・トクラスの7種類です。 トクラスは聞きなじみが無いかもしれませんが、ヤマハの住宅部門が独立してできた会社で、もとはピアノで有名なあのヤマハです。 人造大理石が得意だそうで、キッチンやユニットバスもあり、しっかり大きな住宅設備機器メーカーです。 さてまずは共通している情報からまとめます。 洗面台を部分的に分けると 『ミラーキャビネット』 『ボウル』 『カラン』 と分けられるかなと思います。 まずミラーキャビネットは鏡、収納、照明、コンセント等がまとまったパーツです。そもそも付けないこともできますし、鏡裏の収納で決め手になる事もあると思います。つけるときは電気工事が必要になり、キャビネットの裏か近くにコンセントが必要になります。 次にボウルですが、ほとんどのメーカーでボウルの高さは床から大体75センチ・80センチ・85センチの3パターンから選ぶと思います。 そしてボウルと収納の幅ですが、60センチ・75センチの2種類から選べ、横に収納を付けると90センチにできたりします。 そしてカランですが、いわゆる蛇口のことで、ほとんどのメーカーで混合栓になっており、レバーひとつで水とお湯の使い分けができるようになっています。 あと、カランは少しグレードを上げるとセンサー式にできるようです。コロナの影響でカランに触らずに水を使う需要が出てきているようです。 ちなみに、少し前まではカランのレバーを上げて水を止めるもの、下げて水を止めるものいろいろだったそうですが、いまでは下げて水を止めるタイプで統一しているそうです。詳しくわかりませんが、上から物が落ちてきて、水が出しっぱなしになるのを防ぐためという説があります。 さて、まずボウルについて書きますが、今回一番ややこしく、まとまってない内容は、ボウル部分の材料の一つである『人造大理石』です。 洗面台のボウル部分の材質は、大きく分けて ・ホーロー ・陶器 ・人造大理石 の3種類になります。 この人造大理石ですが、呼び方が『人造大理石』『人工大理石』と別れていたりします。大理石と名前がついていますが、大理石は使っておらず、そもそも石ではありません。 材料は樹脂を固めたものであり、石を粒にして入っている場合もあるらしいですが、人造と人工の使い分けに明確な定義はわかりません。 何にせよ、日常使う分には大差のない性能の様です。 製法によって大量生産が可能で、割と安価で売られることが多い印象です。 次に陶器ですが、焼いて作られる固い材質で、表面が強く、細かい傷やへこみはつきにくい材料です。その分割れると大きなひびが入り、ボウル全部を交換する必要が出てきます。 最後にホーローですが、ホーローは、鉄の表面をガラスコーティングしている材料です。ホーローの表面は陶器と同じくとても固いですが、衝撃でいきなり大きなひびが入ることはありません。ただ、瓶を落としたりして陶器なら割れてしまうほどの衝撃を与えた場合、ガラスコーティングが割れて、そこから中の鉄が錆びる事になるので、耐久力がどちらが上とは簡単には決められない状態になっています。 ちなみにボウルの形状ですが、後ろが高くせりあがっている形のものがあり、ミラーキャビネットとの継ぎ目を高く上げ、水はねで継ぎ目のパッキンが汚れないようにしてある商品もあります。 他にもボウルの外側に幅10センチ程の水平な、メガネなどが置けるスペースを作っている商品もあり、メーカーごと、商品ごとにいろいろな工夫が見られます。 次にまとめるものはミラーキャビネットです。 先ず鏡は1枚か3枚かを選ぶことができます。 そして、1枚の時は両サイドは収納になり、コップなどを置く棚が付くのが一般的です。さて、鏡が3枚で、鏡の裏に収納があるものを選ぶとき、違いとしては鏡の開く方向です。両側の鏡を内向きに開くか、外向きに開くかを選ぶことができます。 たとえば中のものを取り出しやすさを優先すると外向きに開くタイプがいいですし、鏡がすべて内側に向いてほしい時は内側に開くタイプがお勧めです。 ちなみに、トクラスの洗面台は鏡の裏に鏡がついている商品もあり、5面鏡として使えるものもあります。トクラスは鏡裏の収納の底部分にスリットをつけて、濡れたコップを入れても大丈夫なように工夫した商品もあります。 他のメーカーでは、TOTOのミラーはスイング三面鏡という、両側は右にも左にも開く機能がある商品があります。 次に、照明の位置を3枚鏡の隙間に持ってきた商品もあります。 縦向きに細長い照明となっていて、身長に関係なく光が顔に当たる機能です。 パナソニックやトクラスはタッチレスで照明のオンオフができるなど、いろんな工夫がされています。 そして、コンセントを鏡の裏の収納の中に付ける工夫もあります。 右だったり左だったりいろいろですが、電動歯ブラシなどの充電する機械を、収納の中で充電できるという機能です。メーカーによって、外のコンセントが無い場合があるので、ドライヤーなどで外にもコンセントがほしい方はちょっと注意です。 最後にまとめるのがカランと収納です。 メーカーによっても商品によって変わりますが、通常のレバー式かタッチレス水栓、壁だし水栓もあり、ほんとに工夫が様々です。 タッチレス水栓は、例えば停電の時に水が使えないと困るので、カランの裏側の、収納の中から見える部品を操作して水が出せるようにしてあります。ただ、結構ややこしいので万が一の時は注意です。 壁出し水栓は、ボウルとの境目に水が溜まりにくく、汚れにくい特徴があります。こちらもレバー式とタッチレスとあり、好みで選ぶことができます。 壁だし水栓の蛇口の先も引っ張り出してのばして使えるものがほとんどなので、ボウルの隅まで水で流すことができます。 ちなみにTOTOは、きれい除菌水を排水口に向けて吹き出す機能も付けることができ、排水口をきれいに保てるほか、使いおわった歯ブラシも除菌水で流すと、雑菌を抑えられる機能があるそうです。(除菌水をつくるカートリッジがあり、3〜5年一回とかで交換が必要なのだそうです。) 収納は、引き出し、開き戸の2パターンがあります。 一般に引き出しの方が価格が高いです。 タカラは扉がホーローになっていて、磁石が付くので扉のどこでもタオル掛け等が付けられることが特徴の一つです。 さらに、中までホーローの商品なら、熱いドライヤーも熱いまましまえる機能もあります。 クリナップはステンレスキャビネットとなっており、湿気の多い所でも丈夫で長持ちするキャビネットとして、使うことができるそうです。 以上、だらだらとまとめてみましたが、結論は商品ごとに違いすぎてわからない、という事になるかもしれません。 ここまで読んでみて、ちょっと気になった機能が一つでもある方は、その機能を含んだ商品を探してみると、何もない所から探すよりは少し探しやすくなるかもしれません。 実際は洗面を買い替えるタイミングとしては水漏れが発生してすぐに変わりがほしい、だったり、車いすになって使いにくい、だったり結構選択肢が少ない状態かもしれません。車いす用の洗面は、下側に収納が無く、車いす用にボウルが浅く、床からのスペースを広くしています。気になる方は近くの工務店に聞いてみるといいと思います。 最後に選択肢を増やすことになりますが、工務店によっては自社施工で洗面を作ることもできます。鏡裏に収納はいらないし、水とお湯が出れば引っ張り出せるシャワーはいらない、と考える方は、自社施工の方がいいかもしれません。 人によっては変わった形のカラン(バナナの形の蛇口とか)が欲しい人は自社施工になります。 洗面化粧台は水道屋さんや電気屋さんが絡む難しい工事です。そしてほぼ毎日使うのでちょっとした工夫が結構大切な商品でもあります。ここまでまとめても、おすすめが絞れない、とても大変な項目でした。あと、ショールームに行っても水が出せるところはほぼなかったので、どのくらい水はねがあるのか、シャワーはどのくらい広がるのか、等はつけてみないとわからない、という、結構選びにくい商品なんだな、とも思いました。 専門家が結構悩むものです。これを読んでくれた方はご自分の家の洗面台が壊れる前に一度検討し、次に買う洗面台の方向性を少しでも決められたら、この日記が少しでも方向性を決める手助けになれば幸いです。
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去年末、エアコンの取替工事をする機会がありました。 その時に、すこし情報をまとめてみたので記録に残しておきたいと思います。 おすすめのメーカーを並べる日記ではないので、ただのエアコンの個人的に気になった話のまとめ、と思って見てもらえたらと思います。 まず、今回、調べたメーカーは、ダイキン、パナソニック、富士通、日立、コロナ、シャープです。 調べたといってもインターネットで調べられる範囲なので、時間があれば各社のホームページで調べることで、僕より詳しくなれると思います。 エアコンの話は、詳しく説明すると何時間もかかる程とても奥の深い話です。少しでも興味があったり、近いうちに買い替える予定があれば、ちょっと調べてみるといいと思います。 さて、まず個人的に気になったポイントは、エアコンの出力です。どのメーカーにも言えることですが、エアコンのグレードによって、出せる最大出力が違います。具体的に言うと、同じメーカーの、同じ6畳用のエアコンで、グレードが違うものは出力が違います。 あるメーカーでは、 スタンダードモデルの6畳用の暖房能力が0.7〜3.9KW、 上位機種になると、6畳用の暖房能力が0.6〜6.2KW、 となっています。 これは、どこのメーカーを見ても、暖房能力の最大値はスタンダードモデルより上位機種の方が大きくなります。上記の例を見たときに、おなじ6畳用なのに、上位機種の最大能力は1.5倍ほどの数字になっていることに驚きました。 電気代にどこまで影響が出るかは計算できなかったのですが、少し能力の大きいものを選んで、余裕をもって運転している方が、エアコンが故障せずに長持ちし、結果的にお得な買い物になると思います。この出力表示を見ずに、〇畳用や、金額だけを見て決めてしまうと、エアコンが余裕なく運転し、故障が早くなってしまう可能性があります。 次に気になったポイントが、コンセントの形です。 少し話がずれますが、一般的に住宅のコンセントは100V(ボルト)と言われる規格で電気が流れていますが、IH,食洗機、エアコン等のパワーがほしい電化製品は、200Vの電気が使われることがあります。ただ、普通の電化製品は100Vで動くように設定されているので、200Vなんて強い電気を使うとすぐに壊れてしまします。そのため、間違いが無いように、普通の縦二本のコンセントは100V、縦二本のうち片方がL型やT型の形のコンセントが200Vという事になります。 話を戻しますが、100Vで動くエアコンより、200Vで動くエアコンの方が出力が上がり、広い部屋をしっかり暖めたり、冷やしたりすることができます。今使っているエアコンが100Vか200Vか、次に使いたいエアコンは100Vか200Vか、はコンセントの形だけで結構わかるので、買い替えの時はコンセントの形を確認するのがいいと思います。 ここからはメーカーごとの話になりますが、いろいろなメーカーの機能を見ていると、暖房、冷房、空調、の3種類の機能に分けられるかなと思います。 暖房の例で行くと、冬場、暖房を使っているとエアコンが時々止まることがあります。 エアコンの暖房機能は、すごく乱暴に言うと室内の冷気を屋外に吐出す機能です。しかし、暖房を使うときの屋外は、雪が降るほど寒い時もあります。そうなると、屋外で冷気を吐出したくても霜がついて吐出せなくなることがあります。そこで、室内の暖房を止めて屋外機の霜取り運転をします。 この霜取り運転の時も室内の暖房を止めないという機能を『コロナ』というメーカーさんが『ノンストップ暖房』として売り出しています。 他にもパナソニックは『すぐでる暖房』という機能を付けたりして、各社暖房の機能は紹介されています。 冷房に関しては、やはり湿度調整が多いように思います。たとえば三菱さんの『さらっと除湿』や、ダイキンの『うるる加湿』『さらら除湿』など、これも各社ホームページで紹介されています。 住宅の湿度は40%〜60%が適切と言われており、低いとのどの痛みなどの悪影響があり、高いとカビや菌の繁殖といった悪影響があります。 湿度も話し出すと長くなりますが、一つ例を挙げると「気温30℃湿度50%」の外気を「気温20℃」まで下げると、湿度は80%を超えます。 調湿機能が充実しているのは人にも家にもうれしい話だと思います。 3つめの空調ですが、これはかび臭い空気を出さないためのエアコン内部の掃除機能や、気流コントロールの機能です。ここを調べるのが一番楽しかったかもしれません。 ・パナソニックは『ナノイーX』と呼ばれるイオンを使い、カビ菌、雑菌の抑制をする機能があるそうです。 ・ダイキンは『ストリーマ』と言われる酸化分解力を持つプラズマのようなものを使ってカビやアレル物質抑制を図るそうです。 ・日立は『凍結洗浄』と『ヒートプラス』という機能で、エアコン内部に霜を付け、溶かして汚れを流したり、高温のお湯で内部洗浄をすることで、油系の汚れを落としたりするそうです。 ・コロナは『アクアドロップ洗浄』という、大量の結露水で内部の掃除をする機能を備えているそうです。 ・シャープは『プラズマクラスター』を使い空気清浄を行うことができるそうです。シャープは、大手メーカーのエアコンの中では、唯一空気清浄器並の能力を持っているそうです。ほかのメーカーさんも空気清浄機能付のエアコンはあるので、どこまでの差があるのかはホームページではわかりませんでした。 ・富士通は『デュアルブラスター』と言われる機能を持ち、吹き出し口が複数あるので、2種類の気流を利用し、部屋を快適に保つために自然な気流を実現するそうです。説明が難しいですが、画像で室内機を見てもらいたくなる、複数吹き出し口のある変わった形をしています。 最後に、エアコンクリーニングについてです。 利用される方は結構利用するそうで、できれば年1回程度はハウスクリーニングの業者に掃除してもらうのがいいそうです。 私はほぼ掃除をしないので、お掃除機能のあるエアコンを選びましたが、お掃除機能があるエアコンは、エアコンクリーニングを依頼すると割高になってしまします。大雑把なイメージの金額ですが、通常15,000円程度のものが、25,000円程度に上がるようです。お掃除機能があると、分解、汚れない為の保護の手間が増えるためかなと思います。 私のように、業者に頼まず、ほぼ掃除もしない人には、お掃除機能付きはお勧めします。 いろいろ調べましたが、私には建築の知識はあってもエアコンのような家電なんかの知識は全くないんだなと痛感しました。 住宅に関わる仕事をしているので、周りに専門家がいて知識が集めやすい環境にいるのに、床板や構造用合板、耐震金物ばかりに目が行って、家電、キッチンなどの住宅設備や保険なんかの情報は疎いままで、なんてもったいないことをしていたんだと思い知りました。 これからはこのホームページに少しづつ住宅の知識を書き溜めていき、読み返せば住宅のことがチョットわかった気になるようなページができればと思います。
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