2007.11.30
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昔の家

昔の家

今、家を建てている工務店の私が言うのは何か変な感じがするが、昔の家はとても重みがあったように思う。住まいと言うだけではなく生活そのものに今とは違う重みを感じることが出来る。私の生まれた地域では、昭和40年ころまでは、麦わら屋根の家が多く存在していた。大きくどっしりとした構えの家は、玄関を開けると大きな通り庭があり、部屋は頑丈な板戸で仕切られた和室が大黒柱を中心に並んでいた。そして居間にはいろりがあり、家の中はお爺さんを中心に回っている。いろりにも座る場所が決まっていて、横座におじいさん、お父さん、反対側にお母さんや、お祖母さんと言った様に、決まっている。当然食事や、風呂に入る順番もお爺さんが一番でその後、お父さん、私たち、お母さんは一番最後、とすべて年長者の男が一番だった。今思うとその頃の住まいには、自由やプライバシーは少なかったかも知れないが、大きな屋根をささえる大黒柱が、家にも私たちの心の中にもあり、すべてを支えていたのだと思う。だから今でも私は大黒柱が好きで、プランが許す限り大黒柱を取り入れようと考えています。


 
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