2019.07.06
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使っていない押し入れのある家のための話

こんにちは。大工の柏尾です。


今回は梅雨時期に活発になるシロアリの話をしたいと思っています。

 先日、とあるお宅から『1階の床の一部ががふかふかする』という話を聞いて、確認のため、床下にもぐってみました。ふかふかしていた床の近くまで来ると、土台に土が付いている状態でした。

この土はシロアリが運んだ土であったり、排泄物であったりが混じったもののようです。

とくに床下が湿っているようにも思いませんでしたが、この土台の向こう側は浴室にあたるようで、その辺で湿気がこもり、シロアリが寄って来たのかなと思われます。

ちなみに脱衣場から浴室に入る入口の下は結構被害にあわれていました。

表面はちょっと古くなってきたかな?というくらいの状態でも、ふたを開けてみるとこの状態でした。

そのつもりになって見てみないと、普段使っている家は意外と気にならないものです。すこし剥がれていたり、色が変わっていても、『前からこんな感じだったかな?』と思う程度で済んでしまう経験はだれにもあると思います。

さて、注意してみるといっても、どう注意したらいいのか?というのは難しい話です。

ここでひとつ、次の画像を見ていただきたいと思います。

これは、一階の収納の中にあったバスタオルです。土が付いているのは、シロアリの通り道である蟻道と呼ばれる土の道です。部屋は、普段から使っている部屋だったそうですが、この収納は長い間開かれていなかったそうです。

シロアリは、木しか食べないわけでは無く、こんなバスタオルや段ボールなんかもぼろぼろに食い荒らしてしまうことがあります。


シロアリの対策や見つけ方などの情報は、検索すれば見つかると思いますが、なんでも無い時にシロアリの対策を検索する人はまずいないと思います。この日記を見た方は、少し家のための行動に気を付けて、できればどこかの誰かに、『すこし家のためにきをつけないとね』なんて話をしていただけたらすごくうれしいことです。


 
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