2017.04.17
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外壁の寿命、ちょっと難しい話

こんにちは。大工の柏尾です。


近年、サイディングの寿命が近づいてきている住宅が多くなっていると思われます。

 サイディングとは、モルタル塗りの壁や、杉の板張りの壁とは違う、柄(がら)の付いた板をつかった外壁です。


 


こんな外壁です。

上の写真は、張り替えた後の写真できれいな状態のものです。



その外壁の板と板の隙間を埋める、コーキングと言われる、ゴムのような材料があります。

この外壁が何年も経ってくると、板の方は丈夫なのですが、コーキングと言われる、ゴムのような材料が先に痛んで、割れてきます。



上の写真のように、白いコーキングの部分が縮み、サイディングと隙間を作ってしまうことがあります。 (指はただの大きさの比較対象です。)

 このように隙間の空いた状態では、外壁の裏に雨水がどんどん入ってしまいます。


特に、私たちの住む但馬の地域は、湿気が多く、雨の多い地域です。風通しが悪かったり、日当たりが悪かったりと条件によっては、特に注意が必要な時があります。



上の写真は、わかりにくいかもしれませんが、サイディングの板から苔が伸びてきている写真です。ここまで極端な例は少ないかもしれませんが、こうなると下地の木材への影響や、最悪、シロアリの可能性も考えられる状態です。



1990年代、外壁をサイディングで仕上げる工事が、モルタル塗の外壁より多くなり、その頃からの住宅は、ほとんどサイディングだと思われます。そして、サイディングは、25年程で張り替えを検討する時期になりますが、コーキングや通気工法など、しっかりとした工事をし、定期的に塗装をして、そこまでしての寿命だと思われます。



予防は最も低コストな対策』です。サイディングを痛める前に、ましてや、構造体を痛めてしまう前に、コーキングのチェックをしてみる事をお勧めします。

 そして、これを目にした方の中の誰かが、この記事の内容を、少しだれかとの話題に上げてもらえれば、うれしく思います。









 
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